皆さんはどの様な医師になりたいでしょうか。
患者さんや家族さんなどと、意思疎通をとって共感したりすることに充実感、やりがいを感じる。なんとか気持ちを楽にしてほしいと言う患者さんに少しで役に立ちたい。患者さんや家族さんなどがどうしてそんなことを言ったり、そんな行動をするのか疑問で仕方が無い。広く社会的に関わるような仕事をしたい。その様な人は精神科を覗いてもらえればと思います。
当研修プログラムでは、一般的な精神疾患(統合失調症、気分障害、不安障害など)の診療はもとより、幅の広い研修が出来ます。他科との連携による様々な診療場面を多く経験でき、対象は一般的な身体疾患に限らず、緩和医療や周産期関連、認知症疾患における精神科診療など、幅広く実践することが出来ます。更にプログラム内では睡眠障害、小児思春期、アルコールなど物質使用障害の診療や司法精神医学も経験できます。診療技術面では精神科薬物療法のみならずCBTを含む心理療法、電気けいれん療法などの非薬物療法も充分に学ぶことが出来ます。
資格取得に関しては精神保健指定医は当然のこと、睡眠医療や認知症など学会認定医の取得の指導、学位取得の取得などの指導体制は整っており、希望に応じて熱心に対応します。
滋賀医科大学精神科および連携施設病院では、知識と経験の獲得を目標とする精神医学の研鑽はもちろんのこと、精神科医として求められる素養を身につけることにも重点を置いて研修を行っています。精神疾患の診療に関わることは、往々にして患者さんの人生全体へと関わることになります。そうした責務を感じつつも、一人前の精神科医として患者・家族さんにかかわる方法を身につけ、さらに「つらさ」から解放されて行く安堵感を患者・家族さんと分かち合って精神科医師の役割・充実感を体験してもらえればと思っています。我々の仲間になって、人が感じている「つらさ」を減らして行く能力を身につけませんか。